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independence-D vol.0 2005 HOME > REPORTS > Day#2 HARD CORE/PUNK

Day#2 HARD CORE/PUNK
3/12 Day#2 HARD CORE/PUNK

  音楽の門戸をより自由に開放した “ バンド見本市 ” と言える画期的イベント「 independence-D 」の第 1 回目が開催された。世界各国のインディペンデント・レーベルやインディペンデント・アーティストを中心にしたライン・ナップで、有名無名を問わないバラエティに富む顔ぶれが集まった。それだけに未知の世界を覗くような、何が飛び出すかわからないビックリ箱的な刺激性があり、音楽的野次馬根性に火を付けらたように様々なバンドを観てきた。
  2 日目となる3月 12 日は、メイン・ステージのパンク系バンドを中心に観た。ストレートかつ爽快な勢いに満ちている NOT BY CHOICE 、フロント 3 人の歌とコーラス・ワークが絶品で歌ものパンクと言いたくなる PUNCHLINE は素晴らしかった。 Mike Park 率いる BRUCE LEE BAND はホーンを擁するスカパンクで、陽気に振り切れたアッパー・チューンからムーディーなものまで緩急自在なアプローチでフロアを過熱させ、ベテラン組の RANDY や SATANIC SURFERS も貫禄の演奏ぶりで、若手バンドには出せない円熟のサウンドに心の芯まで熱くさせられた。
 この日はエモーショナル、ハードコア系のバンドも数多く出演していたのだが、特に海外のハードコア・バンドは目からウロコのド迫力サウンドを響かせるツワモノばかりで驚いた。 THE HOPE CONSPIRASY 、 THE RED CHORD 、 ARKANGEL の激重音にシビれ、日本では既にお馴染みの THE DILLINGER ESCAPE PLAN の凄まじい音の銃弾に完全にノックアウトされてしまう。

 その中で日本勢も決して引けを取らない演奏で会場を沸かせていた。目覚しい成長を遂げている 3 人組 locofrank 、エモーショナル・ハードコアの新星 riddle 、ライヴがとにかくズバ抜けていい TRIBAL CHAIR 、確実な人気を得ている OCEANLANE 、元ヌンチャクの向井( Vo )率いる kamome kamome など、個性がひしめき合う色とりどりのメンツはこのイベントならではの良さである。そういう意味では、世界のインディーズ・シーンを堪能できる場として 1 回目にして成功と呼んでも言い過ぎではないほど満足度は高かった。ぜひ来年も開催してほしい。(荒金良介)