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90年代に入ると、洋楽と邦楽の区別なく音楽を楽しむファンが増え、またファッションやコミックなどのサブカルチャーとクロスオーバーする音楽に注目が集まるようになる。80年代後半にニューヨークのダウンタウンで生まれたヒップホップ・カルチャーにいち早く反応したのもそうした感性の人たちだった。
彼らはバンド・ブーム全盛だった当時の音楽シーンに対する違和感をはっきり抱えていたわけだが、その違和感に軽やかな音楽的身のこなしで応えてみせたのが、たとえばスチャダラパーだった。愛らしくてシニカルなその音楽表現はもちろん、キャラクターの面白さやファッション感覚などから言っても、スチャダラの表現はつねにサブカル的で、だからこそシーンの流行に紛れることがなかったとも言えるだろう。
この日のステージでは、この春に4年ぶりのアルバムを発表した彼らとその仲間たちが、相変わらず飄々と、しかしシャープな切り口で現在のシーンを挑発してくれるはずだ。
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会場: |
渋谷CLUB QUATTRO |
時間: |
開場18:00 開演19:00 |
チケット料金: |
【前売】
4,500円(1ドリンク付き) |
チケット発売日: |
8月28日(土) |
チケット取扱: |
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問合せ: |
クラブクアトロ 03-3477-8750 |
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J-UNDERGROUND とは、ひと言で言えば、J-Standardのカウンター・ミュージックです。
いつの時代にも、人が通った道とは別の角度から頂を目指す登山家がいるように、音楽の世界にもシーンの潮流やリスナーのニーズから一線を画して、自らの感覚だけを拠り所にオリジナルな音楽の表現の本質に迫ろうとするアーティストたちがこれまでに数多く登場しています。そうしたアーティストの意欲的な取り組みが、いわゆるJ-Standardアーティストをも刺激し、日本の音楽シーンに奥行きを与えてきました。J-Standardの豊かさはJ-UNDERGROUND
の豊かさなのだ、と言ってもいいかもしれません。
このクアトロの4日間は、1965年から75年、75年から85年、85年から95年、そして95年から現在という時代区分に沿って、それぞれの時代の先端的な感性をリードしたカウンター・ミュージックの現在を紹介していきます。
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