J-Standard/in the city TOKYO 20042004.10.01fri-10.10sun
 in the city TOKYO 2004 PROMPT REPORT from FMP express No.007 OCTOBER

J-Standardの定着/多角的に交わった人、文化、街
台風が直撃するなどの悪天候の中、各会場に熱心なオーディエンスがつめかけた今年のin the city TOKYO。そこに「6年目の成果」が現れていたといえるが、他にも「2004年ならでは」のポイントは多かった。まずはシンボリックな出来事を中心に、駆け足でフラッシュバック!
撮影・小嶋秀雄

J-Standardの可能性をアーティスト達が示した一夜

9. 26
前夜祭@NHKホール


片寄明人(Great 3/写真右)と高野 寛(左)のプロデュースのもと、MCU+浜崎貴司、小谷美紗子、海北大輔(LOST IN TIME)、加藤いづみ、鈴木慶一(ムーンライダーズ)、堂島孝平、直枝政広(カーネーション)、畠山美由紀、矢野真紀、有里知花が登場し、自身の楽曲だけではなく「私にとってのJ-Standard」も次々とシングアウト。この1年間でJ-Standardがどれだけ定着し、今後どんな可能性があるのかを、アーティスト達が歌うことで提示した一夜になった。

音楽と映像がクロスする醍醐味を改めて発見
10. 01
映画祭@渋谷公会堂
今年のin the city TOKYOの特徴は、音楽と他ジャンルの文化のコラボレーションを視野に入れていたこと。『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』『イヤー・オブ・ザ・ホース』『ロッキー・ホラーショー』が上映された映画祭は、「ROCK×FILMS〜映画で学ぶロックンロール」のタイトル通り、音楽と映像がクロスする醍醐味を再発見する試みだった。

コントから「純音楽」まで。ライブの魅力を多角的に表現
10. 05-06
リコメンド@SHIBUYA BOXX, shibuya eggman

音楽ファンの「こんなライブを見たい」という願望を反映させたリコメンドも、今年登場した新しいカテゴリー。カリカ家城&デッカチャンがプロデュースしたステージでは、本人達がコントを披露。BANK$とのカラミも見せた。



中島知子(オセロ)がリコメンドしたアーティストはいずれもハーモニーが美しかった(写真はオープニングアクトのGTP、Maveries)。声という音楽の最も原初的な魅力にスポットを当てたのは、「音楽ファンの視線」ならではのセレクト。

サミー前田(DJ/プロデューサー)、野口 勉(ぴあ編集長)がリコメンドしたアーティスト達は、ロックの躍動感に溢れていた。中でも「純音楽」を標榜する遠藤賢司&カレーライスのステージは圧巻。若いオーディエンスで満員のeggmanが揺れた。


「街に音楽が溢れる」in the cityならではの実証実験も
サウンド入力型楽曲検索サービス


「サウンド入力型楽曲検索サービス」(NTTの研究所が開発、NTTレゾナント運営のインターネットポータルサイトgooが実験中)の体験スポットが各会場に設置。 J-Standardとリスナーが出会う可能性を広げるための実証実験が行なわれた。

10月7日には、(写真左から)モデレーターに中村伊知哉(国際IT財団専務理事/音楽制作者連盟顧問)、パネラーに山中 聡(音楽制作者連盟副理事長)、サンプラザ中野、中村泰子(ブームプランニング代表取締役)、伊能美和子(NTTプロデューサー)の各氏を招いたディスカッション「Music Meets Mobile」もSHIBUYA BOXXにて開催された。



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